【花まつり(仏教三大法会のひとつ)|徒然日記】

春のお寺の行事で有名なものに「花まつり」というお祭りがあります。

花まつりは4月8日に行われます。

この日はお釈迦様の誕生日で、全国のお寺さんで甘茶かけがおこなわれます。

鎮国寺の花まつり
R3.4.8:鎮国事の花まつり
R4.4.8:成田山 不動寺にて

花まつり=「灌仏会(かんぶつえ)」

と呼ばれる仏教行事で明治以降に「花まつり」という呼び方で親しまれるようになりました。

お花で飾られたお堂の中に、生まれた瞬間のお釈迦様を模した「誕生仏」の像があり、この像に甘茶をかけてお祝いお参りします。

R4.4.8:成田山 不動寺にて

「仏生会(ぶっしょうえ)」ともいうそうです。

甘茶をかける由来

お釈迦様がお生まれになった時、九頭の龍が現れ、頭から甘露の雨を降らせそれを産湯に使ったという伝承に由来するものなのだそうです。

奈良時代から行われていたそうですが、当時は5色水と呼ばれる香水という水をかけていたそうですが、江戸時代以降になると甘茶が主流になっていったようです。

甘茶とは

甘茶とは「アマチャ」という木の葉を煎じて作った名前のとおり甘みのあるお茶のことです。

味は紅茶に砂糖を入れたような味で、その甘みは砂糖の何倍もある、などと言われているほどです。

けっこう甘いのですがカロリーがゼロで、アンチエイジング作用や、花粉症やアレルギーなどの軽減が期待できるといわれ、江戸時代ごろからは民間薬として利用された始めたそうです。

お参りの後には甘茶を頂きましょう

鎮国寺甘茶
R4.4.8:鎮国寺にて

お参りのあとには甘茶のお接待がありますので、頂いて帰りましょう。

花まつりには赤ちゃんの健康を願う行事としての一面もあるそうで、甘茶で赤ちゃんの頭をなでると元気で丈夫な子どもに育つという言い伝えもあるそうです。

そのため、花まつりでは参拝者のために用意された甘茶がありますのでぜひ頂いて帰りましょう。

甘茶を用いない花まつりもあります。

お釈迦様の生母である摩耶夫人がお釈迦様を妊娠したときに、六本の牙を持つ白い像が体内に入る夢を見たという逸話から、白い像が登場する花まつりもあるそうです。

また、伝統衣装を身に着けた子どもたちによる稚児行列でお祝いする花まつりもあるそうですよ。

まとめ

仏教、特にお釈迦様にかかわる大事な三つの行事の一つ「花まつり」の紹介でした。

ちょうど春、桜やその他の花々が咲き乱れる季節のため花まつりと称し多くの方に親しまれているお寺の行事です。

特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭であれば、この日はお寺さんにお参りし、甘茶を頂き、お子様の無病息災、健康成就をお祈りされるとよいかと思います。

鎮国寺

仏教の三大法会(大きな三つの行事)

・涅槃会(ねはんえ)2月15日:お釈迦様が入滅した日

・灌仏会(かんぶつえ)4月8日:お釈迦様のお誕生日

・成仏会(じょうどうえ)12月8日:お釈迦様が悟りを開いた日

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