「健康はアゴから」で有名な北九州名物、くろがねの堅パンは非常に硬い。
大正年間、産業革命の真っただ中、
日本の鉄鋼業界を支えてきた北九州の官営八幡製鐵所では、
昼夜を問わず工場が稼働していたそうな。
そんな工場を支える従業員のため、栄養補助食として作られたお菓子の一つ。
堅パンと名前のついたこのお菓子の正体、
それはそれは硬い硬いクッキーなのです。
堅パンの栄養価
通常の堅パン1枚(約28g)当たりの栄養成分は以下のとおり
エネルギー :111kcal
たんぱく質 :1.9g
脂質 :0.3g
炭水化物 :25.2g
食塩相当量 :0.015g
引用元:くろがね堅パン パッケージ記載(令和3年5月時点)
堅パン1袋の中には5枚のクッキーが入っています。
5枚すべてを食べて摂取できる栄養は計算上、
エネルギー555kcal、たんぱく質9.5g、炭水化物は126gとなります。
これは、お茶椀2杯分のごはんを食べた時よりも少し多く栄養が取れる計算。
ちなみに、ごはん1杯は約150g
ついでに、たんぱく質9.5gを「から揚げ」に当てはめた場合、
から揚げ約1個+半分食べた時に得られるたんぱく質量ぐらいになるよ('ω')ノ
エネルギー補給を考えた場合には「糖質(炭水化物)」を多く取らせる傾向にあるけど、
ちゃんと「たんぱく質」も一緒に摂取できるように栄養面も考慮して作られているみたい。
お腹が満たされてなおかつ、たんぱく質も補えるというすぐれものなんですね(*´▽`*)
堅く作られるにはわけがある
堅パンが堅く作られているのは大量に作って長期保存できるよう
水分量を最低限にして作られているからだとか。
また噛むという行為はアゴだけでなく、首や背中、胸の筋肉も使うそうで、
硬いものを食べることで、体のバランス、筋力アップにつながるそうです。
その他、唾液分泌量が増え、免疫力アップ、消化を助け、
栄養を吸収しやすい状態にするなどのメリットが考えられます。
「健康はアゴから」
堅パンのキャッチフレーズには
従業員の身体をいたわる思いが込められていることが伝わってきますね。
食べるときにはご注意を
冒頭でも述べましたが、堅パンは非常に硬いです。
前歯でかみ砕くのはやめましょう。
歯が折れてしまうかもしれないから、噛むなら奥歯を使いましょう。
奥歯で何とか噛んで割り食べる(´゚д゚`)
顎関節症の私のあごにはかなりの負荷がかかる代物( ;ω;)。
しかし一口食べれば、硬さを忘れてむさぼってしまうほど、やみつきになる(´ω`*)。
歯の弱い方は牛乳に浸すなどして少しやわらかくして食べるといいですよ。
硬いがもろい?
意外にも堅パンは横からの衝撃には弱く、机の角などに当てると簡単に割れてしまう。
歯に自信がない方は先に割って食べるといいかもしれない。
特にお店から持って帰るときなどは気を付けていただきたい。
お土産として人にあげるならなおさら注意してほしい。
意外と繊細な一面があり、守ってやらねばという母性本能なのか、
あるいは割らずに持って帰るぞという一種のゲーム感覚のような使命感にかられるのは
私だけであろうか。
生活の一部に溶け込む堅パン
北九州市内で堅パンが食べたいなら、お土産コーナーでなくとも、
スピナマートやイオンなどの食料品店に行けば出会えます。
しかもだいたいレジの近くに陳列されているので興味がある方は食べてみてほしい一品。
通常の堅パンは1枚の大きさが大きいが、食べやすいスティクサイズもある。
スティックサイズの方は味がノーマルと別に3種類あり、
いちご・ほうれん草・ココア味(*'ω'*)
スティックなのでサイズ的にも丁度よく
通常サイズのものより食べやすいかもしれないですが('ω')
硬いことには変わりないので(-ω-)、お好きなほうを選ぶといいです。
個人的にはスティックタイプが食べやすいかな。
栄養価も通常盤よりサイズが小さい分少なくなるけれど、
成長期のお子さんや小腹がすいたときにはうってつけのおやつに。
現在はその栄養価の高さと長期保存可能なことから
非常時の保存食としてもニーズが高いお菓子として愛されています。
ぜひ一度、堅パンの硬さを体験してみてください(*´▽`*)。
製造元の株式会社スピナのサイト張っておきます。興味のあるかたは覗いてみてね♪
くろがね堅パンのwebサイト↗