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【第一番歌・天智天皇|百人一首】

令和2年2月改稿

百人一首の最初を飾るのは、大化の改新を行い、

日本で最初に元号を用いた天智天皇の御製です。

秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ  

  • 天智天皇の絵札

我が衣手は 露に濡れつつ

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よみ

あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ

現代語訳

秋の田んぼの脇にある仮小屋の、屋根を葺(ふ)いた苫(とま)が粗いので、

私の袖は濡れてしまったよ。

解説・鑑賞

こちらは大化の改新で歴史に名を残した天智天皇の御製です。

天智天皇が農作業のつらさを思い歌われた、

または稲を保管している仮小屋の見張りと番が詠んだ歌など、解説は様々です。

解説書の中には天皇の御製ではなく、万葉集の作者不明歌とも言われています。

平安時代、歴代天皇の祖と尊敬された天智天皇。

農民の労苦を理解できる理想的な天皇の姿にかさねあわされ、

天智天皇の御製として現代に伝えられいているという説。

天皇自らが仮小屋で自分の家族が使うであろう「ござ」を編まれている歌という説。

露という表現から太陽が出ていない時間帯、自ら藁を編み、上に立つものとして率先して働き、

常に民を思う心が、この歌から読み取れるのではないかというものです。

個人的には好きな解説は、上記の天皇様が率先して働かれ読んだ歌というのがしっくりきます。

仮に名もない番人(たぶん農民でしょう)が歌った歌としましょう。

天智天皇が 668年2月から671年にご即位されてますから、その時代の農民たちです。

「はあ~疲れた、小屋の番も大変、おまけに雨も降ってきたなあ」

おもむろに 紙と筆を持ってさらさらさらっと歌を書いたという感じでしょうか?

さて、今の私たちの感覚で行くと文字を読む書くというのは当たり前です。

ですが、天智天皇が在位されている時代の識字率ってどのくらいなんでしょう?

仏教が伝来した奈良時代(710年~)に紙と筆が普及し始めます。

平安時代(794年~)では貴族が歌を読むので、

高貴な方々は紙や筆を持たれていたでしょうね。

読み書きの教育が一般に広まったのは江戸時代(1603年~)だそうです。

そんな時代背景を踏まえてこの一番歌を読み返してみましょう。

この歌を歌った方が農民だとしたら、

農民でありながら、歌を詠むという高い教養を身につけているのです(;゚Д゚)

はい!そこのあなた!いま即興で和歌を読んでみてください!

文字数、季語など諸所の決まりがある和歌を即興ってなかなかできませんよ(;'∀')

そしてどこから手に入れた紙と筆?

地面に殴り書きしたのを文字の読めるお武家さんか貴族の方がたまたま見つけました?

農家になんの御用が?とか考えるといろいろ想像が膨らんで面白いですね(*´▽`*)

真相はわかりませんよ。

下の句:とり札そっくりさん

この一番歌の下の句とそっくりな歌があります。
第十五番歌、光孝天皇様の御製です。
下の句:わが衣手に 雪は降りつつ

実際にかるたをとるとき間違えないようにね(´・ω・`)ぱっと見にてるんだよね。

詠み人解説

詠み人:第38代天皇 天智天皇(てんぢてんのう)

在位期間:668年2月20日-671年1月7日

  • 即位前の名は中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)
  • 中臣鎌足と一緒に蘇我氏を滅ぼした人物
  • 日本で初めて元号を用いた天皇様

天智天皇と大化の改新

聖徳太子(しょうとくたいし)の死後、

天皇中心の政治体制が蘇我入鹿(そがのいるか)によって崩されます。

天皇をないがしろにした政治を行っていく 蘇我入鹿をみて、

その政治体制を危ういと考えていた中臣鎌足(なかとみのかまたり)とともに、

蘇我氏を滅ぼし、天皇中心の政治体制を取り戻します。

中大兄皇子は天智天皇として即位された際に「大化」と はじめて元号を定めました。

その他、天皇中心とした様々な政治改革を行われたそうです。

その政治改革が後に「大化の改新」と呼ばれるようになりました。

まとめ

天智天皇の時代はまだ教育が一般に普及していない時代です。

この歌が、天皇の御製として人づてに国民に普及したならば、

これから大きくなる子どもたちに、様々な改革を行う天皇陛下を見習い、

よく働くようにと言い聞かせていたのかもしれませんね。

この歌が天智天皇ではなく、農民が歌った歌だとしても、

学び舎がない時代の日本人の教養の高さがすごい!!

ってことがわかる歌かと思います(*´▽`*)

そうなると、今の日本人からみた昔の日本人って何なんだってなりますね。

和歌を楽しむポイント

和歌の真意は読み手にすべてがゆだねられます。

昔の日本は察するという文化が当たり前でした。

文字・言葉はきっかけをくれる暗号のようなもの。

和歌や言葉の真意はその裏にその先にあります。

それは各々で察するというのが古来の日本の美学です。

どう感じてどう読むかは読んだあなたのこころのままに。

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