1月中旬、玉替祭(たまかえさい)の次の日に、
神様にお供えされた食材を使って作られた神饌を頂くことができるお祭りがあります。
開運宮座祭です。
どんなお祭り
鏡開きに由来する祭典なのだとか。
新春に神様にお供えされた海川山野の幸をご神火にて調理。
炊き出された御神饌を神々様と共に頂くお祭り。
神様にお供えされたものには、ご神気が入っていると言われます。
ご神気のまとったものを食して、一年中無病息災・開運になると言われているそうです。
※ご神気とは:神様の力という意味で書いています。
いつ開催している
お正月がすぎ、鏡開きの頃、1月の12日か13日頃。
その年によって日付は変わるようです。
令和2年は1月12日㈰に斎行されました。
時間:第一座が朝七時半より、ご祈祷があるので早めに行きましょう。
最終座が午後二時半ごろ
見どころは
大神様に奉納された御神饌が調理され、お膳で頂けるようになっています。
宮座の座席権は当日の初穂料1,000円ですが、前売りは800円なのだそうです。
一番最初の席は「一番座」と呼ばれ、朝七時か七時半頃から始まります。
この一番座だけは他の座とちがい、食事前にご祈祷が受けられます。
なので前売り800円で座席権を購入、一番座に参加できれば、
ご祈祷と御神饌の両方が受けられる(*‘ω‘ *)✨なんとも贅沢なお祭りです。
また宮座に参加された方には、宮座でしか頂けない縁起物が当たるくじ引きがあります。
どうやって参加する?
前売り券の購入開始時期の情報開示はないようなので、
11月か12月頃に神社に問い合わせるしかないかと思います。
1月過ぎても前売り券の購入はできるそうなので、
「宮座に参加したい」と社務所の方に聞かれるとよいかと思います。
詳細がわかりしだい追記していきます。
宮座当日
当日は宮座受付にて前売り券、当日券を木札に変えて頂くそうです。
赤丸の場所に宮座受付ができます。前日の玉替祭のモマ玉授与所と同じ場所です。
座席券を木札に変えてもらったら、一座の方はご祈祷へ、
二座目からの方は開運殿の前にて受付をしていくそうです。
開運殿は本殿右手の境内出入口を出たところにある建物です。
会場内は椅子とテーブルの洋式スタイルです。
席にはお膳が用意されており、特に座席指定はないようです。
席に着くとちょっとした儀式と幣帛(へいはく)によるお祓いがあります。
その後、甘酒で乾杯、巫女さんが「こよりみくじ」を持って、回ってくるので引きます。
こよりの先に文字が書いてればあたりで、縁起物が当たります。(みくじ拝戴の儀)
景品交換は帰り際に出口で行われますので、こよりはなくさないようにしましょう。
その後は氏子総代さんのあいさつ、一本締めのあと食事を頂きます。
お煮しめをのけると下の器が湯呑になっていました。
巫女さんがお茶を配ってくれますので頂きましょう。
お膳に乗っているものは下記の写真のとおりです。
すべて神社で手作りされているそうです。
右下の「だぶ」はだぶ汁という福岡や佐賀の郷土料理だそうです。
お祝いの席や仏事に用いられるそうです。
主にお煮しめや、ちらし寿司を作って残った材料で作られていたとか。
具材を小さく四角(さいの目)に切って、汁をだぶだぶに入れるので「だぶ」と呼ばれています。
慶事と憂い事で具材の切り方が変わったり、鳥肉を入れる入れない等があるそうです。
お膳の上には御神体の入った袋が置いてあります。
中には小さなお守りが入っていました。
食事が終わった方は出口にて開運笹の授与を受けて帰ります。
こよりみくじが当たった方は出口にて景品を受け取って帰ります。
こよりみくじの景品
宮座祭のこよりみくじで当たるものは
かわらけ(かはらけ):うわぐすりをかけずに焼いた、素焼きの盃。(漢字表記:土器)
夫婦箸(めおとばし)
御神像(ごしんぞう)の描かれた掛軸
だそうです。
特に御神像は非売品で、当たった方は記帳して帰り、会場内に名前が張り出されるようです。
まとめ
開運宮座祭は1月中旬、12日・13日頃斎行されています。
神様にお供えされた海や山の幸を神社で調理、盛り付けたお膳を頂くことができます。
神々様のご神気をまとった食事を食し、神様のエネルギーを分けて頂き、
心も身体も清々しく、元気に新しい年の始まりをお祝いするお祭のようです(*‘ω‘ *)
次に機会があれば、一番座に参加してみたいなと思いました(*´▽`*)