令和4年10月9日㈰、北九州市八幡西区穴生にあります浄土宗のお寺「弘善寺」にて写経をしてきました。
写経とは
写経についてご存じない方のために少し説明。
写経とは字のごとく、お経を書き写すことです。
主には276文字の「般若心経」を書き写すことを指すことが多いですが、お寺さんによってほかの種類の写経も可能です。
お手本を見ながら書き写すもよし、紙の下にお手本を敷いてなぞりかくもよし
筆記用具も筆ペン、鉛筆、ボールペン等何でもよいですが、いちばんは自分で墨をすって小筆で書くのがおすすめです。
家でもお寺でもどこで書いてもかまいませんが、最後はお寺に奉納することが大事です。
また宗派によって写経をするお寺、しないお寺さん等がございますので、そこはお寺さんに確認してみましょう。
弘善寺は約500年続く九州を代表とする浄土宗のお寺です。

弘善寺は大永年間(1521年~1527年)に行蓮社念誉上人行明和尚が開山したそうです。
多くの高僧が住職を務め、中でも第六代の信誉存道上人和尚の逸話は今も八幡西区に残っております。
ざっくり紹介すると、豊臣秀吉の朝鮮出兵の折に、佐賀の名護屋城に向かっていた徳川家康にお念仏を授けたそうです。
そしてその念仏を授けた場所が、以前巡礼しておりました、帆柱新四国霊場の札所の一つでもあります。
その他、弘善寺は黒崎城主であった井上周防之房公ゆかりの寺院でもあるそうです。
もちろん帆柱新四国霊場の札所にも入っておりますよ。
歴史と伝統を今に伝える弘善寺の詳細を知りたい方は弘善寺ホームページ⇩をご覧ください。
徳川家康がお念仏を授かった場所⇩
浄土宗での写経体験

さて今回、浄土宗で開催される写経会に初めて参加しました。
普通、写経と聞くと般若心経を墨と筆で書くイメージです。
いやひょっとしたら私が曹洞宗の家で育ちましたから、お経=般若心経となっているだけかもしれませんが、、、
ただ珍しいのが、浄土宗のお寺さんで般若心経の写経ができるということでした。
宗派に詳しくない方のために少し説明しますと、
浄土宗では、ご本尊の阿弥陀如来様に「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」というお念仏を一心にお唱えすればお浄土にいけるといいます。
なので浄土宗のお寺では般若心経を読むことはありませんし、お唱えすることもないのです。
今回、弘善寺さんの写経会に般若心経が置いてあるのは珍しいことだったのではと思いました。
ただ浄土宗のお寺さんが開催するの写経に初めて行きましたので、他のお寺さんがどのようにされているかわからないので、なんとも言えませんが、、、。
弘善寺さんでは4種類の写経ができます。
・一枚起請文
・般若心経
・四奉請?だったかな?違ってるかもしれない💦
・南無阿弥陀仏 念仏一会
初めてなので、一枚起請文とも思いましたが、いつも通り般若心経を選んでしましました。
次に行ったときは一枚起請文にしてみようと思います。
7時開始だけど早めに行ったほうがよい
当日は早めの6時15分にお寺到着。
6時20分に受付と説明を聞き、本堂に設けられた机に好きな位置に座ります。
弘善寺さんでは筆ペンが用意されており、参加費だけ持っていけば、あとの道具は全てお寺さんがご用意してくださっています。
ただ私は写経の際はマイ写経セットなる習字道具をもっていき、自ら墨をすり写経いたします。

墨をすり始めて書き出したのが6時30分だったように思います。
7時から開催とは言われていますが、もう何人かの人が机に向かい写経を始めておられました。
ゆっくり丁寧に文字を書くのが苦手な私、相変わらず太い細い、文字がタコ踊り。
時間には余裕があると甘く考えておりましたが、実際書き終えたのは終了時間の10分前でした。
その間7時からは住職と一緒にみんなで浄土宗のお経、勤行がありました。
勤行が終わったのが7時20分、そこからあと30分(7時50分まで)で書き終われますよねとご住職。
いやいや30分なかなか難しい、7時から来ていたら般若心経なんてとても書き終えれなかったと思います。
時間に余裕があると思い、いつもよりゆっくりを意識してましたが、書き終える頃はハラハラしてました。
ご先祖様のためと思いながら書いていたのはどこへやら💦
時間に間に合わせることに必死になってしまいました。
使い終えた後の墨の片付けもありますしね。
なんとか書き終えたけれど、もう今までで一番ひどいかもしれない字です。

小筆が上達しない。
写経教室に毎回来られている方と話す機会があり、嘆いたら、たくさん書くことだよと言われました。
精進せねば(~_~;)
写経のあとは朝粥のお接待

写経のあとは朝粥のお接待がありました。
10月はさつま芋の芋かゆでした。
季節に応じた食材を使っているようです。
お芋さんの甘さがとてもやさしいお粥でした。
食事のあとは念仏体操といって座ったまま行う体のストレッチ体操がありました。
意外と自分の体が硬直していることが分かり、ストレッチって大事だなと感じました。
いろんな思考がめぐらされた楽しい写経会でした(*'ω'*)
小話【写経の効果】
写経の効果はいろいろあるらしいですね。
・お手本の文字をなぞって書くので字がきれいになる
・集中力がつく
・リラックス効果があるなどなど
・よくいわれるのが、ありがたいお経等を亡くなった故人に仏様が届てくださるということらしいです
写経は生きてる人間が亡くなった故人へ送る供養のプレゼント?
写経の最後には自分の名前と住所、日付を書きますが、その前に「なんのために写経をしたのか?」ということを書く場所があります。
右為成という下に写経をした目的を書きます。
これは自分の言葉書いて構いません。
先にも書きましたが、写経は生きた人間が故人に送ることのできる供養のプレゼントといわれているそうです。
そればご先祖様でも、ご友人でも、だれだれの為と最後に記載し、お寺に奉納することでそのお経を仏様が届けてくれることだとか。
「お葬式に参列できなったあの人のために」や、「何周忌だから何かしてあげたいな」というときなど写経を送ると故人に喜ばれるそうです。
写経を行う場所はお寺でもご自宅でも構わないそうです。
ただ書き終えたものをお寺さんに奉納しないと故人には届かないので、書いたものは必ず奉納しましょう。
字が汚いからとか関係なく、いかに故人の事を思い書いたかが大事だそうです。
写経する際は故人を思いながら仏様に届けてくださいとお願いすると良いそうです。
私みたいに時間がぁ~とか字がぁ~とかにとらわれず、落ち着いた心で書きましょうね(笑)
また写経は徳を積む行為だそうで、あなたが誰かのために写経がしたいと思ったその思いがもう尊い徳を積むことになるそうです。
もちろん自分の為でもいいのはいいですが、できれば最初の1回目は今の命をつないで頂いたご先祖様のために書いてみてはいかがでしょうか。