令和3年5月改削
天の岩戸神話で登場する力の神様
天手力雄大神(あめのたぢからおのおおかみ)神様が祀られている。
福岡県下では珍しい神社。
戸明神社のご利益は
・開運
・出世運
・勝負運
・恋愛運
・健康運 など
ご祭神
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-15.jpg)
主祭神
天手力雄大神(あめのたぢからおのおおかみ)
天児屋根大神(あめのこやねのおおかみ)
相殿神
事代主大神(ことしろぬしのおおかみ)
素戔嗚大神(すさのおのおおかみ)
高龗神(たかおかみのかみ)
闇龗神(くらおかみのかみ)
御歳大神(おおとしのおおかみ)
社格
村社
ご由緒
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-3.jpg)
以下写真のご由緒書き 書き出し
戸明神社由緒
当社は安屋・有毛・ 鳥居・高須に鎮座される「戸明神社」の本宮で、稲国・岩屋・脇田・竹並・払川・塩屋・小敷に鎮座の「産土 氏神社」十八社の総社として古来崇敬されてきた。
その創建の時期については、当社第六代 大宮司、幡掛元成の記す「戸明神社縁起書序」(天文五年)に「昔、当社は岩屋・柏原との間、戸明浜に御社有りて甚だ厳めしき宮造りなりしを、享禄の年頃此の地に移し奉るなり」とあり、これによれば当社が戸明浜からこの地に遷座されたのはほぼ四百六拾五年前となる。
また福岡県神社誌(昭和十九年)によれば「住音は大社にて郷内の三大社と称し、島郷三十余村より春秋両季五穀成就の祈祷は勿論、毎年臨時祭絶えず執行せり」とあり、宮司家が郡内神職の頭取に任じていた事と併せ考へ、昔時の繁栄が偲ばれる。明治五年十一月三日「村社」に定められた。
鎮座地 北九州市若松区蜑住八六六番地
戸明神社と神話
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-4.jpg)
ご祭神である
天手力雄大神(あめのたぢからおのおおかみ)と天児屋根大神(あめのこやねのおおかみ) は天照大神が天の岩戸に隠れてしまった際に尽力をつくした神様です。天の岩戸神話は下記をご参照ください。
天の岩戸神話
昔、空の上には高天原(たかまのはら)という神々の住む世界がありました。
そこには太陽神の天照大神(あまてらすおおみかみ)、弟の須佐之男命(すさのおのみこと)やその他の神々が住んでいました。
天照大神(以下大神様)は神々の住む高天原を守っていましたが、いたずら好きで暴れん坊な弟神、須佐之男命が、大神様が怒らないことをいいことに、悪戯を繰り返していました。
そして、大神様が神聖な服屋(はたや)で服織女(はたおりめ)に神様の服を織らせていた時、須佐之男命は服屋を壊し馬を投げ込み、そこで服織女は死んでしまいます。
それを見た大神様は怒り嘆き天の岩戸と言われる洞窟に隠れてしまいました。大神様が隠れると、高天原は闇に包まれ、人間の国も真っ暗になりました。すると闇が好きな悪い神様たちが一斉に悪さをし始め、国は荒れていきました。
困った他の神々が知恵を出し、岩戸から大神様に出てきてもらうために岩戸の入口の前に八咫鏡(やたのかがみ)と勾玉(まがたま)をつけた神様に見立てた木の人形を掲げました。そして天児屋根大神が祝詞を唱え、天手力雄大神は岩戸の脇に隠れます。その後、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が舞を舞い神々は大いに笑ってお祭りをはじめました。
岩戸の中では、大神様は外の賑やかさを不思議に思い、そっと岩戸の扉を開きます。近くにいるものに「皆はなぜ楽しく騒いでいるのか」と尋ねると、「あなた様よりとても偉大な神様が現れたのでお祭りをしているのです。」と聞かされます。それを見計らい天児屋根大神と布刀玉命(ふとだまのみこと)が用意しておいた八咫鏡(やたのかがみ)と勾玉をつけた木の人形を、すかさず大神様の目の前に掲げます。鏡には大神様の姿がうつりますが、大神様は自分だと気づかず、目の前に光輝く神がいると思い、その姿をよく見ようとさらに身を乗り出します。その時、岩戸の脇に隠れていた天手力雄大神によって大神さまは岩戸から引き出されてしまいました。すかさず布刀玉命が注連縄を後方に張りめぐらして、岩戸の中に帰らぬようにと大神様に言いました。
大神様が岩戸から出ると高天原も人間の国も自然と明るくなり、平和が戻ったそうです。
岩と開きで活躍された神様をお祀りしているので、開運の力神様として古くから崇敬を集めているそうです。
ちなみに
天手力雄大神は 岩戸を開かれた力に優れた神様と
天児屋根大神は祝詞を奏上した美声の神様と言われているそうです。
戸明神社のお祭り
1月 1日:歳旦祭
2月11日:紀元節祭
4月 8日:鈴開(祈年祭)
7月22日:御獅子祭
10月8・9日:御宮日(新嘗祭)
12月 8日: 鈴納(新嘗祭)
12月23日:天長節祭
12月31日:大祓除夜祭
戸明神社の御朱印あり
![戸明神社の絵馬](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-19.jpg)
戸明神社で御朱印はもちろん、御朱印帳もありますので、御朱印帳をお持ちでない方は購入できます。
戸明神社の御朱印帳は黒ベースで、同じ柄の御朱印袋もとてもカッコいいです。
社務所不在のときあり
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-18.jpg)
社務所には宮司さんと神職さんのお二人がいらっしゃるそうなのですが、
宮司さんは近くの氏神様のお祭りもなさるので不在のときがあるそうです。
9時30分から社務所でお守りや御朱印が頂けますが、
遠くからお越しの場合は事前にお電話で確認されるとよいかもしれません。
ご祈祷希望の方は事前にお電話しておきましょう。
境内案内
【神社マップ】
![](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-2.jpg)
境内社
稲荷社:豊受大神(とようけのおおかみ)
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-9.jpg)
靖国社:氏子戦没者の英霊
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-10.jpg)
天満宮:菅原道真(すがわらのみちざね)
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-11.jpg)
所在・駐車場
〒808-0122
北九州市若松区大字蜑住974
駐車場の入り口は鳥居の隣にあります。
![](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake.jpg)
普通車が40台駐車可能な広めの駐車場です。
マイクロ・小型バス(25名乗りまで)の乗り入れもできるそうです。
まとめ
天手力雄大神という力強い神話の神様がいらっしゃる珍しい神社です。
神話のごとく力強いご利益が頂けるのではないでしょうか(*´▽`*)
![戸明神社](https://miyachika-emaki.com/wp-content/uploads/2019/10/toake-22.jpg)
漫画で読める古事記(*´▽`*) |