宮地嶽神社、奥之宮の第六番社 三宝荒神社の例祭の紹介です。
奥之宮の参拝ルートはこちらから⇒【奥之宮参拝ルート】
どんなお祭り?
三宝荒神様はその名の通り荒々しい厳しい神様です。
諸説ありますが不浄を嫌い、火を好むというところから竃の神様としてお祭りされているそうです。
火は私たちの生活を豊かにしてくれました。
特に食生活に関して、火を使うことにより、今まで食べれなかった食材を煮炊きして食べれるようになると、人々の生活はより豊かなものへと変化していきました。
そんな経緯から今では竃の神様は台所・食べ物・調理の神様として信仰されています。
このお祭りではその火の恩恵に感謝するお祭りです。
いつ開催している?
11月23日
午後11時から祭典がとりおこなわれます。
見どころは?
当日は23日のみの限定御朱印が授与できるようです。
令和元年にお祭りに参加しました。
午前11時から祭典が行われます。
当日は稲荷社社務所前に椅子とテーブルが用意されます。
正午より15時まで接待でカレーライスがふるまわれました。
限定300食らしく、なくなり次第終了です。
カレーを作られたのは、料理研究家の三溝 清美先生です。
福岡市で料理教室「La.Cucinetta(ラ・クチネッタ)」を主宰なさっている先生です。
先生が食への感謝の気持ちを込めて作られたカレーです。
そのカレーにはその場で焼いた炭火焼の鶏肉がのせられていました。
ご神水も頂けます。
先生自ら参拝客に渡してくださるカレーです。
神様と一緒に美味しいカレーが堪能できるお祭りです。
参拝こぼれ話し 11月23日は特別な日
11月23日は戦後の今では勤労感謝の日、祝日となっていますが、ひと昔前まではこの日は日本人にとっては非常に重要な日だったのです。
この日は毎年、宮中と全国の神社で新嘗祭(にいなめさい)がとり行われます。
新嘗祭とは天照大神をはじめとする、すべての神様にその年にとれた穀物(新穀)、主にお米をお供えして、神様の恵みによってお米を頂けることを感謝するお祭り、収穫祭なのです。
このお祭りの紀元は、稲作がはじまった弥生時代からと考えられています。
日本書紀の神代時代や仁徳天皇の時代にも「新嘗」という言葉があり長い歴史があるそうです。
宮中でとりおこなわれる新嘗祭では、天皇陛下が自らがその年に作られた新穀で作られた食事を神様にお供えし、自らも食事なさるそうです。
新穀を用いて神様をもてなし、神様と一緒に新穀を食べることで新たな力を得て、次の年の豊穣を約束する行事なのだそです。
なので新米はこの新嘗祭が終わるまでは食べてはいけなかったそうなのです。
戦後になり、そういった日本の文化は根絶されそうになりましたが、天皇家は静かに守ってきました。
ネットの普及などにより、戦前の日本の素晴らしい文化も多くの人の目にふれる機会が増え、忘れかけていた日本のこころが少しずつ呼び戻されているように感じますね(*´▽`*)
新米は新嘗祭が終わってから神様に感謝を述べて頂きましょう(*‘∀‘)
まとめ
奥之宮、三宝荒神社のお祭りは火の恩恵を受け、食生活が豊かになったことを感謝するお祭りです。
食の大切さを知ることができ、神様と一緒にみんなでワイワイとカレーを食べ、食べることの喜びを感じてみませんか(*´▽`*)
そして11月23日という日はどこの神社でも新嘗祭がとり行われます。
秋季大祭で五穀豊穣の感謝を祝いますが、秋季大祭の時期は神社により異なります。
しかし宮中を含め全国一斉にとりおこなわれる一番大事なお祭りが11月23日に毎年行われていることを覚えておいてくださいね。
2019年は5月に御世替わりを迎えました。
新嘗祭のうち新天皇陛下が即位なさって最初に行う新嘗祭のことを大嘗祭(だいじょうさい)といいます。
2019年は11月14日と15日に大嘗祭がとり行われました。
新しい天皇陛下の御代を迎え、宮中祭祀や日本の祭り、神々について興味を持つ方が増えたのではないでしょうか。
戦後失ったものは、今も日本人の遺伝子の中に組み込まれているといわれます。
日々に感謝し、愛しむこころを忘れずにいれば、おのずと花開くものなのではないかと思います。